目次
紹介させていただく書籍
こんな人におすすめ!
- 実際にスタートアップを立ち上げた創業社長の話が知りたい人
- ITエンジニアとして働いてみたい人
- スタートアップで働いてみたい人
- 自由な働き方に興味がある人
- Web業界に興味がある人
第1章:どん底フリーターを救った、「エンジニア×スタートアップ」のかけ算
作者の菊本 久寿(きくもと ひさとし)さんの、高校時代から現在までの実体験が書かれています。
菊本さんは進学校に通っていたものの大学には進学せず25歳までフリーターとして生活し、ギャンブルに明け暮れておられ、「自分は底辺だ」と思っていました。
この頃に楽曲を自身で制作されるためにPCを使ってプログラミングを始め、このことがきっかけでエンジニアの仕事の可能性に気づきます。
そしてエンジニアとなり「社内SE」、「開発部長」、「フリーランス(レンタルCTO)」とキャリアを積み重ね、『いかに開発力を増やすか』という想いのもとスタートアップ企業を立ち上げ「創業社長」になります。
作者はエンジニアとしてスタートアップで働くことを以下のように捉えています。
だから、スタートアップに入ってビジネスと技術を組み合わせると、社会にインパクトを与えるものを生み出せる。そして、自分が作りたいサービスを、自分で実現できる。つまり、魔法使いになれるわけです。
それが、私がエンジニアにスタートアップをすすめる理由です。
「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである
この考えが私にはすごく刺さりました。
私自身ITエンジニアとしてIT業界で働いていますが、基本的には受託開発をメインにしています。
つまり、技術があるのに自分で自分のサービスが実現できていないわけです。非常にもったいない状況にいると感じてしまいました。
第2章:自由に楽しく働きたいなら、エンジニアになろう
現在、エンジニアが強く社会から求められているのは周知の事実かと思います。
エンジニアの中でも、作者は特に「ビジネスを生み出せるエンジニア」が求められていると考えておられ、実際にエンジニアがビジネスの知識を身につける方法も解説されています。
また、エンジニアとして働くメリットが「待遇」、「評価制度」、「キャリア」の観点から紹介されています。
さらに、優秀なエンジニアの条件についても言及され作者は優秀なエンジニアを以下のように捉えています。
「怠惰」「短期」「傲慢」。
実は、これがプログラマーの三代美徳といわれています。
なぜなら、この性質がエンジニアの仕事の原動力となるからです。
「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである
私自身も「怠惰」、「短期」であることは優秀な条件であると考えていたのですが、「傲慢」であることが条件になるという発想はまったく無かったので驚きでした。
作者は「傲慢」を「自分の仕事に対して誇りを持つこと」と考えています。
自分自身も誇りを持てる仕事に従事し「傲慢」になるぞ!とやる気がでること間違いなしです!
第3章:スタートアップこそ、自分の可能性を最大化する
スタートアップの魅力、特徴、働き方が説明されています。
スタートアップではエンジニアとして入社しても様々なことに挑戦する必要があるので、エンジニアとして入社しても別の職種で才能が開花することもあります。
スタートアップでは「結果で評価される」ので自由な働き方ができる可能性がある一方で、結果を出すために長時間労働になる可能性もあります。
また、作者は「スタートアップ」と「ベンチャー」を明確に区別しています。
- スタートアップ:まず資金調達し投資先行で会社を大きくする
- 先行投資で赤字を出すが後に急激に利益を出す
- ベンチャー:まず利益を上げ、それを投資に回す。
- 着実に右肩上がりで利益を出す
スタートアップを探す方法として「経営陣の確認」、「スタートアップのメディア」、「求人サイト」、「ピッチイベント」が挙げられています。
作者はスタートアップを選ぶ時に大切なのは、「ミッション」や「ビジョン」と考えています。実際にスタートアップへの転職を考えられている方には非常に参考になるかと思います。
さらに、作者は人間関係の助け合いに関して「Give&Give&Take」という造語を紹介しています。
Give2回に対してTakeが1回返ってくるイメージです。経験上1回では足りないと思っていて、2回Giveすると1回返ってくるくらいの方とは付き合いやすいと考えています。
逆に3回くらい連続してGiveを要求されたら、そのあとも期待できないのでお付き合いは難しいかなと考えています。
「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである
この考え方はエンジニアやスタートアップという枠の外でも役に立つ考えだと思いました。
第4章:未経験からスタートアップのエンジニアになる方法
Web業界、SI業界の「主な業務」、「仕事の進め方」、「カルチャー」が説明されており、作者はWeb業界で働くことを推奨されています。
上記2業界に加え「事業会社」でエンジニアとして働くという選択肢も提示されています。
また、スタートアップの採用条件として「カルチャーにフィットすること」と「技術レベル」を挙げています。
会社の「バリュー(メンバーの価値基準)」を調べることで、スタートアップのカルチャーを知ることができます。
スタートアップ全体で似たようなバリューが求められ、作者はその中でも「Be Open」が特に重要で習得が難しいと考えています。
1 Be Open
価値観をアップデートし、素直な気持ちを持ちつづけよう。固定観念は捨てて、全ての事柄・意見を柔軟に受け入れよう。
「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである
次に、スタートアップに入社できる技術レベルに到達するには1000時間の学習が必要であり、サービスを考える能力を高めるには自作のWebアプリを開発するのが大事であることを提唱されています。
本書では個人開発のWebアプリが共有されているFledge Hubが紹介されています。
実際に私も見てみたのですが、多くのWebアプリが掲載されており興味深いものも多かったです。
プログラミングの学習方法についても説明されています。
高い学習定着率を得るには「書籍」や「動画」による学習では不十分で「課題を解決する」ことが必要です。
現役のエンジニアはプロダクトを作成する感覚があるため適切な課題設定が可能ですが、未経験の方はこれができません。
そのため、作者は未経験の方は適切な課題を提供してくれるスクールを利用することを推奨します。
私自身、完全に独学でIT業界に転職したタイプの人間であり、課題の設定に非常に苦労した経験がありましたので非常に共感できました。
第5章:プログラミングスクールから、世界を変える
作者がプログラミングスクールRUNTEQを作られた経緯とRUNTEQを通して実現したことが書かれています。
具体的に以下3点が実現したいことです。
- エンジニアを増やし、起業家を助けたい
- エンジニアへの恩返し(エンジニアにWeb業界で働き、自由を手に入れてもらう)
- エンジニアの仲間の輪を広げる
作者が運営されているRUNTEQの特徴は、
超実践型カリキュラムによりWeb業界で活躍できるエンジニアを輩出している点です。
ホームページの実績やカリキュラムを見ていると、
私は独学でIT業界に転職した際に非常に苦労した経験があるので、過去にこういったスクールがあれば通っていたのに、、、と思いを馳せてしまいます。
ぜひ、みなさん一度チェックしてみてください!
まとめ
『「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである』をご紹介しました。
私自身SI業界でマネジメント業務を担当していますが、久しぶりに自身でアプリを作成したくなりました!
みなさんもこちらの書籍を読んで、Webエンジニアとしてのキャリアを考えてみてはいかがでしょうか?